
少し前までは塾で学習するなら学習塾へ足を運び、家庭教師をつけるなら自宅に招いて学習するのが一般的でした。
しかし近年は、自宅でできる「映像授業」や「ライブ授業」が増える傾向にあります。
映像授業とライブ授業はどちらもパソコンやスマホの画面を見ながら学習しますが、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので解説しましょう。
映像授業とは?特徴・使われ方
まず、映像授業とはどんな特徴があり、どう使われているのか説明します。
あらかじめ撮影された映像を見て学習するのが映像授業
映像授業とは、あらかじめ撮影された映像を見て学習する方法です。
映像授業用に講師が授業を行ったものを録画しておき生徒に配布します。
生徒はもらった映像をスマホやパソコンで再生し、見ながら自分で学習するスタイルです。
塾に通うのが難しいなど時間に余裕がない学生向け
塾に通ったりライブ授業を受けたりするには、塾またはライブ配信の時間にあわせて予定を空けておかなければなりません。
塾ですと塾へ行く時間も必要です。
学校の他に部活動や習い事をやっていると、塾やライブ配信のために時間をあけるのが難しい場合もあります。
映像授業は自分の好きな時間に視聴できるため、忙しくて時間に余裕がない学生向けです。
ライブ授業とは?特徴・使われ方
では次に、ライブ授業の特徴や使われ方を説明しましょう。
ライブ機能を使って授業を受ける
ライブ授業はライブ機能を使って授業を受けます。
事前に撮影した映像を視聴するわけではないため、ライブ授業はスタート時間が決まっているのが特徴です。
後ほど説明しますが、ライブ授業ではオンラインビデオツールを使用するため、一方的に講師の授業を聞くのではなく、生徒側からも質問ができます。
家にいながら学習したい・その場で質問したい方向け
ライブ授業は予備校やオンライン家庭教師がよく導入している学習方法です。
自分の部屋など落ち着ける環境で学習したい、けれど家庭教師から対面で授業を受けるのは緊張するという方にライブ授業は適しています。
映像授業のメリット・デメリット
映像授業とライブ授業にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、まずは映像授業の方から説明していきましょう。
映像授業のメリット
・好きな時に授業を受けられる
映像授業は録画された映像を視聴すれば良いので、夜中でも、休日の昼間でも自分の好きな時に授業が受けられます。
隙間時間を有効活用したい方や、学校や習い事、部活の合間に学習したい方におすすめです。
・分からない部分は何度も視聴できる
苦手科目は特に、一度の説明では理解できないこともあるでしょう。
映像授業は繰り返し視聴できるため、分からない部分を何度も学べるのもメリットです。
・考える時間が欲しい時に停止できる
講師の説明を聞き、少し時間を使って考えたい時もあるはずです。
その場合は録画を一時停止すれば良いだけですから、ゆっくり自分のペースで考えながら勉強できるのもメリットと言えます。
・早送りなどで時間短縮ができる
すでに理解しているので説明が不要な部分も、映像授業なら早送りをして飛ばすことが可能です。
その分他の学習に時間が使えるため、生徒によっては映像授業の方が効率的な場合もあります。
映像授業のデメリット
・その場で質問ができない
・ビデオなので臨場感はない
・視聴するだけなのでモチベーションの維持が難しい
・強制力がないので安い分見ない可能性あり
映像授業はリアルタイムではないため、臨場感がありませんし、その場で質問もできません。
ただ視聴するだけなので、生徒の正確によってはモチベーションの維持が難しいでしょう。
映像を視聴することに対して強制力がないため、その分費用は安いですが、見ない可能性もあります。
ライブ授業のメリット・デメリット
では次にライブ授業のメリットとデメリットを見ていきます。
ライブ授業のメリット
・その場で質問できる
ライブ授業はその名のとおり「ライブ形式」ですから、分からない部分があればその場で質問できます。
理解した上で次の内容に進めるため、頭が混乱することなくスムーズに学習が進められるのがメリットです。
・臨場感がある
ライブ授業は臨場感があり、「講師に見られている」と感じるため緊張感を持って授業を受けられます。
誰かに見られていないと集中力が切れてしまうような生徒には、映像授業よりライブ授業の方が適しているでしょう。
・他の生徒と一緒に頑張れる
ライブ授業はいろいろな地域の生徒が一緒に授業を受けます。
当然、他の生徒が質問している姿も見ることが可能ですから、生徒によっては良い刺激になるでしょう。
「あの子が頑張っているから」とモチベーションアップにつながるかもしれません。
ライブ授業のデメリット
・ライブ授業の時間にスケジュールを合わせる必要がある
・通信障害により中断したり声が聞こえなかったりする
・定員が決まっている場合も
・広い教室だと黒板、ホワイトボードの文字が見にくい
ライブ配信は配信スタートの時間に合わせる必要があり、定員が決まっていると、受けたくても受けられない可能性があります。
また、通信環境によっては授業が中断してしまったり、広い教室だと黒板の文字が見えないこともあるのはデメリットでしょう。
まとめ
映像授業はあらかじめ撮影された授業を好きな時に視聴できる学習方法であり、ライブ授業はリアルタイムで授業を受け、その場で質問ができる学習方法です。
それぞれメリット・デメリットがありますので、まずは内容を理解し、自分にはどちらが合っているか考えてみましょう。