
学力というほどまだ学習項目が多くない幼稚園生のときに受ける小学校受験は、面接の内容が受験の合否に大きく関わってきます。
子供にとって面接は初体験でしょうから、当日上手くこなせるのか、親御さんは心配でたまらないでしょう。
小学校受験の面接でよく聞かれる質問は、親子ともにある程度予想できます。
そのため、あらかじめ回答を用意しておき、何度か練習をしておけばスムーズに面接を受けられるでしょう。
ではどんな質問が多いのか、親子別で具体的に紹介していきます。
小学校受験の面接で子供がよく聞かれる質問
小学校の面接で子供がよく聞かれる質問は、
- 親に怒られるのはどんなときか
- 兄弟げんかはするのか
- 友達のおもちゃを壊してしまったらどうするのか
などです。
「親に怒られるのはどんなときか」という質問では、親御さんの教育方針を見られています。
「いつも怒っている」「すぐに怒る」ではいい印象を与えないので、「約束を守らなかったとき」「悪いことをしたとき」と答えられるようにすると、マナーを守るよう教育していると面接官に伝わるでしょう。
「兄弟げんかはするのか」という質問は、兄弟がいなければ友達とけんかはするのかと聞かれる場合があります。
これは子供が感情をコントロールできるかを見ていますので、「悪いことをしたと思ったので、すぐに謝って仲直りしました」と答えると良いでしょう。
「たくさん泣いた」「叫んで怒った」「自分は悪くないので謝らなかった」などの回答はおすすめできません。
「友達のおもちゃを壊してしまったらどうするのか」という質問では、自分が悪いと思ったときに素直に謝れるかをチェックしています。
「すぐに謝って母に相談しました」と答えると、素直に悪いことを認められ、親にきちんと報告するとしつけられていることが伝わるはずです。
小学校受験の面接で親がよく聞かれる質問
小学校受験の面接で親がよく聞かれる質問は、
- 子供に何を身に付けさせたいのか
- 休日の過ごし方
- 夫と意見が違うときの対処方法
などです。
「子供に何を身に付けさせたいのか」この質問では、将来的にどんな子供に育って欲しいかを見られています。
「マナーがしっかり身に付いた子供に育てたい」「思いやりのある優しい子供に育てたい」などが良い回答でしょう。
「休日の過ごし方」については、円満で明るい家庭かどうかを見られているので、家族で何かを楽しんでいるというのを答えると面接官に良い印象を与えられます。
「夫と意見が違うときの対処方法」という質問では、夫婦間のトラブルを上手く対処でき、家庭の雰囲気を良い状態でキープできるかをチェックされているのです。
当然ですが「いつも主人が謝ります」「1週間ほど口をききません」という回答はNGなので、「2人で理解し合えるまで話します」などが無難な回答でしょう。
やっておきたい小学校受験の面接対策
小学校受験の面接は、ただ回答を準備しておくだけでは、なかなか当日スムーズに受け答えができません。
そのほかにもやっておくべき対策はいくつかあるので、重要なものをピックアップしました。
面接の練習は繰り返し行う
面接で答える内容を準備するだけでは、今まで体験したことのない雰囲気の中ですから、子供は戸惑いを感じていつもどおり会話ができないかもしれません。
どう答えるのかを決めたら、実際に面接をイメージして何度も練習をしましょう。
ただし、子供の気分がのらないときに無理にやらせると、練習はおろか当日も面接をしたくないと言い出してしまうかもしれません。
子供のやる気があるときに、無理のないよう練習させましょう。
また、親が面接を受けているとき、子供がどんな態度で待っているかもチェックされます。
待ち時間にキョロキョロしたり足をバタバタ動かしたりすることのないよう、じっと待つ練習もさせてください。
元気に、明るく、ハキハキと喋る練習も大事
面接で答えた内容ももちろん重要ですが、喋り方やマナーも注目されています。
面接官の質問に対して、元気で明るくハキハキと答えられる練習も必要です。
そのほかにも、敬語が使えるか、あいさつはできるかなどのマナーもチェックされます。
面接のときだけいい子でいるのは難しいですから、普段の生活で身に付くよう教育しましょう。
明るく円満な家庭と伝わるような雰囲気を
小学校受験で子供だけでなく親にも面接を行うのは、明るく円満な家庭であるかをチェックするためでもあります。
ファミリー感が伝わるよう、明るく暖かい会話が弾むように心がけると良いです。
また、親が緊張すると子供にも伝わってしまうので、子供だけでなく親御さんも落ち着いて面接ができるよう練習しておきましょう。
まとめ
小学校受験の面接は親子ともに初体験の場合が多いでしょうから、いろいろと戸惑うことがたくさんあるはずです。
しかし、よくされる質問をあらかじめ知っておき、回答の内容を考えて練習を積んでおけば、当日は親子ともに上手く受け答えができるでしょう。
受験合格を目指すために、毎日コツコツと面接練習を重ねてください。