
自分の子供が不登校になると、学力だけでなく、今後上手く人間関係を築いていけるのかなどさまざまな不安を感じるでしょう。
かと言って無理に学校へ通わせるのはかえって逆効果の場合もありますから、不登校の生徒さんには「家庭教師」を雇うことをおすすめします。
今回は不登校の生徒さんには家庭教師がおすすめの理由とメリット、家庭教師を選ぶときのポイントや必要な費用などについて詳しくご紹介しましょう。
不登校の生徒さんには家庭教師がおすすめの理由とメリット
家庭教師と言うと、中学校や高校の受験のためなど、学校の勉強だけでは不十分だと感じる人が利用するものというイメージを持たれている人もいるかもしれません。
しかし、家庭教師は学校以上の学力を身につけるためだけでなく、不登校の生徒さんや発達障害を抱えた生徒さんなど、学校で勉強するのが難しい子供さんにも多くのメリットがあるのです。
おすすめの理由とともに、不登校の生徒さんが家庭教師を利用するメリットをご紹介します。
学校や塾より「やってみよう」と思いやすい
不登校になる理由は人それぞれですが、どの生徒さんにも共通しているのは「たくさん人がいる中で勉強はしたくない」という点ではないでしょうか。
集団行動が苦手な人はその思いが強いでしょうし、特定の生徒さんからいじめなどを受けていた場合も、知らない人が多いほど「またいじめられるのでは」と不安を感じるものです。
その点、家庭教師は1対1で学習をするので、「やってみよう」と思いやすいのがメリットと言えます。
もう一度学校で勉強したり、ほかの塾生が何人かいる塾より、子供さんにとってスタートするハードルが低いのは家庭教師です。
教師と信頼関係が築けるので人間関係にもメリットがある
家庭教師の場合、マンツーマンでの学習を週に数回といったように、程よい距離感を保てます。毎日会ってしまうと、距離が縮まり過ぎてしまい、教師に対して苛立ちや不満などのネガティブな気持ちが出てくる可能性もあるのです。
しかし、程よい距離感の中での学習を続けていけば、徐々に相手を「信頼」することを覚えていきます。
その結果、人と関わることに対して抵抗がなくなり、今後の人間関係にもメリットが出てくる可能性があるのも家庭教師ならではの良い点です。
自宅なので周りを気にせず勉強に集中できる
周りにほかの生徒さんがいる環境で学習をすると、問題が解けなかったり、なかなか理解ができなかったりすると、「ほかの人にバカにされてしまうのでは」という不安を抱えやすいものです。
それに対して、1対1の家庭教師なら周りの目を気にせず勉強に集中できます。わからないことがあっても、周りにどう思われるかを考えずに質問ができるので、不登校の生徒さんにとっては学校や塾よりも学力が伸びやすいのです。
子供の学力・性格に合わせて教師が選べる
担任の先生は自分では決められないため、先生と生徒さんとの相性が悪いと、不登校状態がますます悪化する可能性もあります。
家庭教師は生徒さんの学力や性格に合わせて教師が選べるので、教師との相性が理由で勉強ができない問題を解決できるのです。
第三者から褒められることで自信につながる
不登校の状態が長い生徒さんは特に、家族以外の第三者から褒められた経験が少ないでしょう。家族に褒められることは当たり前と感じている生徒さんだと、親兄弟がいくら褒めても自信につながらず「どうせ勉強なんて向いていない・・・」と悲観的になることもあります。
しかし、第三者である家庭教師に褒められると、世間に自分が認められたと感じ、「自分でもやっていけるかもしれない」と自信につながるのです。成功体験が積み重ねられることも家庭教師のメリットと言えます。
家族の相談相手になることも
不登校の問題は家庭内では深刻になりやすいものです。学校の教師に相談できればよいですが、それが難しいと、家庭内の雰囲気がギスギスしてしまい、子供にとっても居心地の悪い場所にもなりかねません。
そこで第三者となる家庭教師がいれば、家族の相談相手になってくれることもあります。家庭内では気がつかないアドバイスをもらえることもあるので、家族と子供にとって、勉強以外でも頼りになる存在になるかもしれません。
不登校の生徒さんのための家庭教師を選ぶときのポイント
不登校の生徒さんにとって、家庭教師を利用することは学力や人間関係においてプラスになる点が多いものです。
しかし、家庭教師のメリットを得るには、教師を選ぶときのポイントがいくつかあるので以下にまとめました。
家庭教師を選ぶときのポイント
- 不登校の生徒さん向けの教師が在籍しているか
- 子供の性格、学力に合いそうか
- 予定のキャンセル、変更がしやすいか
- 無料体験が受けられるか
- 無理なく支払える料金か
不登校の生徒さんの対応に慣れていない家庭教師だと、生徒さんの対応が上手くいかない可能性があります。
そのため、不登校の生徒さんへの指導経験がある教師を選び、無料体験をとおして子供との相性をチェックしましょう。
また、不登校の生徒さんはメンタル面が不安定で、当日になって「今日は勉強したくない」と言うこともあるので、予定のキャンセルや変更がしやすいかどうかも確認すべき点です。
そのほか、家計を圧迫しない費用であるかも忘れてはいけません。家庭教師の費用はどこが派遣するかで差がありますが、1回あたり10,000〜40,000円ほどなので参考にしてください。
まとめ
子供が不登校の状態が長く続くと、どうしても学力は伸び悩んだままになります。そこで無理に学校へ行かせると状況が悪化する可能性があるので、1対1で学習できる家庭教師を利用するのがおすすめです。
自分の子供の性格・学力に合う家庭教師が見つかれば、学力の向上だけでなく、上手に人間関係を築く力を身につけられたり、今までより自分に自信が持てたりもします。
子供が「勉強が楽しい」「人と触れ合いたい」と感じれば、自然に学校へ行こうという気持ちになってくれるかもしれません。