
高校受験で行われる試験の内容は特殊なため、学校での授業とは別に専用の対策を行わなければなりません。
しかし、お子様が高校受験を初めて経験するという親御さんは、一体どんな準備をすればよいのか、対策は何をしておけば安心なのかわからず、頭を悩ませているのではないでしょうか?
そこで今回は、高校受験をする上で必要な準備と対策方法について解説します。
私立と公立の違いについても解説しますので、どちらに進学させるかまだお決まりでない方もぜひ参考にしてください。
高校受験をする上で必要な準備・心得は4つ!
高校受験は受験当日の試験結果によって進学できる学校が決まるため、あらかじめきちんと準備をして、受験のための学習をスタートしなければなりません。
では具体的に何を準備してどんなことを心得ていればよいのか、重要となるポイントを4つにわけて解説しましょう。
志望校を決める
高校受験の試験内容は学校ごとに異なりますから、「とりあえず勉強をスタートすればいい」というわけではありません。
まずは志望校を決め、そのあとに志望校の試験内容にあわせた学習を行わなければいけないのです。
高校には「公立高校」と「私立高校」の2種類があります。
私立高校は公立高校より学費が高いぶん、系列の大学を持っていることが多いため、大学受験がしやすいというのが特徴です。
具体的に志望校を決める前に公立か私立かで迷う方は多いでしょうが、学費や卒業後の進路だけでなく、授業の内容や校風なども含めて検討する必要があります。
公立か私立かを決めたら、次は偏差値から志望校を絞り込みましょう。
お子様の現在の偏差値と志望校の偏差値に差があれば、そのぶん高校受験までの学習はハードになります。
もちろん偏差値の高い高校を目指すのは控えたほうがいい、というわけではありません。
学習が大変でも「合格したい」という強い意志があれば受験に成功する確率は上がりますので、偏差値はあくまでも「目安」とし、お子様とよく話し合って志望校を決めるとよいでしょう。
偏差値からある程度志望校を絞り込んだら、「志望校の進学実績」「通学にかかる時間」「入りたい部活動があるか」など細かい部分まで確認し、親子で納得できる高校に決めてください。
学習計画を立てる
高校受験までは長い道のりですから、計画を立てて学習していかないと、受験の直前になって「必要な部分まで学習が終わっていない」「志望校の受験に必要な学力が足りていない」などの問題が発生します。
最低でも、受験の1年前から細かい計画を立てましょう。
3ヶ月ごとなどざっくりしたものではなく1ヶ月ごとに計画をし、1ヶ月が終わったら次月の計画は問題なく進められそうか見直してください。
基礎学力をつける
受験のための学習は、基礎学力がついていないとなかなか理解できません。
志望校のための学習を始める前に、まずは基礎学力を身につけることから始めてください。
教科によって得意、不得意があるでしょうが、5教科まんべんなく学習して基礎学力を身につけておきましょう。
学校の授業で理解できない部分があれば、予習・復習でカバーさせてください。
受験のための勉強をする
学校の授業に問題なくついていけて、基礎的な問題が解けるようになったら、いよいよ受験のための学習に入ります。
志望校ごとに今までの受験で出された問題を集めた過去問集などを使い、どんな問題が出るのかをまず理解しましょう。
いきなりレベルの高い問題を解かせてしまうと、「できない」「難しい」「無理かもしれない」とお子様のメンタルによくない影響を与えてしまうかもしれませんので、問題の難易度は徐々に上げることをおすすめします。
高校受験の種類はいくつある?対策方法をそれぞれ解説!
高校受験には大きくわけて「推薦入試」と「一般入試」があります。
推薦入試は各高校が定めている推薦基準と内申点の基準を満たしていないと合格できません。
さらに学力検査もありますから、そのための学習も必要です。
推薦入試を希望する場合は、早めに推薦基準を調べておき、内申点が基準をクリアできるよう対策を行う必要があります。
高校によっては部活動や生徒会活動なども基準に含めていますので、遅くても中学3年生に上がった段階で対策をスタートしましょう。
一般入試は学力検査と内申点で合否が決定します。
内申点ごとに受けられる志望校が決まっているので、早い段階で志望校を決め、必要な内申点は何点なのか知っておかなければなりません。
一般入試の場合は学力検査の点数が合否を大きく左右します。
推薦入試でも学力検査の点数が著しく低ければ不合格となる可能性もありますから、どちらにしても学校の勉強以外で学力検査に関する対策をしておくのがベストです。
学力検査の対策方法は、
・自分で学ぶ自宅学習
・集団で指導を受ける学習塾
・マンツーマンで指導を受ける家庭教師
この3つが主なものです。
自分でしっかりと学習計画が立てられるなら、書店で参考書などを購入し、自宅で学習すれば受験に対応できるでしょう。
自分でやるのは不安と感じるなら、学習塾か家庭教師が安心できます。
ライバルがいたほうがモチベーションのアップにつながるなら学習塾、ほかの生徒がいると質問しにくいなら家庭教師など、お子様の性格によってどの対策が合うかは異なるものです。
経済的な理由もあるでしょうが、まずはお子様にどうやって学習していきたいのか意見を聞き、親子で話し合いながら方法を決めていきましょう。
まとめ
高校受験は長期戦ですから、できるだけ早めに志望校を決め、学習計画を立てておくことが受験に合格するために重要なポイントです。
一般入試、推薦入試ともに学力検査があり、内容は学校の授業で教えてもらうものとは違う点が多々あります。
お子様に合った学習方法を選び、学力検査に必要な学力を身につけさせ、希望の高校への合格を目指しましょう。