
家庭教師派遣会社を利用して講師に指導をお願いする場合、無料カウンセリングと体験授業が受けられます。どちらも無料ですし、受けたからと言って必ず入会する必要はありません。
子どもの学習のサポートになる家庭教師を選ぶには、事前の見極めが重要です。無料カウンセリングと体験授業を上手に利用すれば、子どもに合った講師・指導法が見つかるでしょう。
今回は、家庭教師派遣会社の無料カウンセリングや体験授業はどんな内容なのか説明するので、家庭教師の利用を検討している方は事前にチェックしておいてください。
家庭教師派遣会社には体験授業や無料カウンセリングがある!
話を聞いたその場で入会したり、データだけを見て講師を選んだりすると、思うように子どもの学習能力が伸びないなどの悩みに発展します。
家庭教師派遣会社では納得した上で入会し、子どもに合う講師による指導を受けられるようにするために、無料のカウンセリングと体験授業を実施していますので、内容を説明しましょう。
利用を迷っているときに便利な無料カウンセリング
無料カウンセリングでは、家庭教師派遣会社から家庭教師に関する概要や、どんな子どもに家庭教師が合っているのかなどの説明が行われます。
もちろん入会前の本格的な説明ではないので、利用を迷っている段階の方や、家庭教師を利用するとどんなメリットがあるのか知りたい程度の方でも参加できます。
カウンセリングは無料で、その場で必ず入会する必要はありません。一度家に持ち帰り、家族で相談してから入会もできます。
体験授業では実際の授業が受けられる
講師がどんな指導を行うのかや、子どもとの相性がよいのかどうかは、実際に授業を受けてみないとわからないものです。
家庭教師派遣会社で手続きを済ませ、派遣してもらう家庭教師を決めたあとの変更となると、手続きに手間がかかるだけでなく、場合によっては変更できない可能性もあります。
そこで、講師と子どもの相性などを確かめるために、家庭教師派遣業者の多くが体験授業を実施しているのです。
授業の内容は実際のものとほぼ同じなので、講師を決定する前にぜひ利用しておいてください。
無料カウンセリングから入会までの大まかな流れ
無料カウンセリングから入会までの大まかな流れを以下にまとめたのでぜひ参考にしてください。
カウンセリングから入会までの流れ
- カウンセリングで派遣業者に伝えやすくするために、現在の子どもの学習能力、性格、勉強に関する悩みをまとめておく。
- 無料カウンセリングを受ける。
- 派遣会社のアドバイスをもとに、講師の候補を決め、講師についてヒアリングする。可能なら講師・子ども・保護者の事前面談を行う。
- 体験授業を受ける。
- 問題なければ契約、合わないと感じたら講師を選びなおす。
家庭教師の体験授業で見ておくべき5つのポイント
家庭教師の体験授業は子どもにただ受けさせるのではなく、5つのポイントにそって、子どもの学習能力向上につながりそうかチェックしましょう。
講師の実績は体験前にチェック
当たり前ですが、講師はそれぞれ出身校や得意分野が違います。国語が苦手な子どもには、国語が得意な講師を選んだほうよいので、講師の実績や得意分野を確認しておきましょう。
体験授業の際に直接講師に質問してもよいですが、カウンセリングで派遣会社に聞いておき、当日は事前情報が正しいか確認するといった流れがベストです。
講師のマナーは正しいかどうか
講師と子どもは定期的に顔を合わせるので、子どもの性格によっては、講師の行動をまねする可能性もあります。
子どもに悪い影響を与えないよう、講師の言葉遣いは問題ないかどうか、マナーや服装は大丈夫かを確認しておいてください。
指導方法は問題ないか
次に、講師の指導に問題がないか確認します。口頭での説明ばかりでないか、ただ教材を読んでいるだけではないか、子どもの質問にわかりやすく答えられているかどうかなどに注目しましょう。
子どもと会話が成り立っているか
子どもとコミュニケーションが取れないと、わからない部分があったときに質問できませんし、講師の言っている内容が理解できない可能性もあります。
会話が成り立っているか、子どもがリラックスして授業を受けられているか、無言ではなく講師の言葉に対して反応しているか見ておきましょう。
教え方は子どもに合っているか
指導方法やマナーに問題がなく、子どもとコミュニケーションが取れていても、教え方が合っていなければ学力はなかなか身につきません。
例えば言葉より図式のほうが理解しやすい子どもと、図式での説明が苦手な講師では相性は合わないでしょう。
体験学習中はもちろんのこと、終わってから子どもに講師の指導はわかりやすかったかどうかヒアリングしてください。
家庭教師の無料カウンセリングで事前に聞いておくべき点
無料カウンセリングをより有効なものにするには、
- どんな講師がいるのか
- 希望の講師の学歴はどうなっているのか
- 希望の講師の指導理念はどんな内容なのか
- 自分の子どもに合う指導方法を行う講師はいるのか
を聞いておくとよいでしょう。
もし上記の項目にうまく答えられなかったり、利用料金をはっきり教えてもらえない場合は、ほかの家庭教師派遣業者を利用したほうが安心です。
避けたいのは「家庭教師を利用しているから学力は上がるはずだ」と両親が思い込み、子どもにとってプラスになるかをきちんと見ていないケースです。
どんな家庭教師でも、利用さえすれば子どもの学力が伸びるわけではありません。指導方法や相性に問題がなく、子ども自身が学ぶ意欲を高められていなければ、せっかく派遣してもらってもプラスにはならないのです。
親目線だけで考えず、必ず子ども目線でも考え、子どもにとってプラスになるかを見極めてくださいね。