学習塾に通いながら家庭教師に塾フォローをお願いするメリットとデメリットは?

「学習塾で学んだところが理解しきれていない」「学習塾にプラスしてもう少し学ばせたい」とこのように感じると、家庭教師に塾フォローをお願いすることを検討する親御さんもいらっしゃるでしょう。

しかし、学習塾か家庭教師のどちらか一方を選択する方が多いため、どちらも利用するのは本当に我が子のためになるのか悩んでいる方もいるはずです。

そこで今回は家庭教師に塾フォローをお願いするメリット・デメリットと、お願いするときの注意点を紹介しますので、迷っている方はぜひ参考にしてください。

家庭教師に塾フォローをお願いするメリットとデメリット

家庭教師に塾フォローをお願いする場合、いいところだけでなく悪いところもあります。費用がかかることですから、両者の内容を知ってよく考えてから利用しましょう。

メリット1.塾でわからなかった部分が理解できる

学習塾は集団塾のため、生徒一人ひとりに合わせた指導内容ではありません。生徒数が多いと質問できる時間が限られてしまい、塾で教えてもらったことが理解しきれない場合もあります。

その点、家庭教師は個人指導ですから、生徒に合わせたカリキュラムを設定でき、塾でわからなかった部分が理解できるという点がひとつ目のメリットです。

メリット2.深掘りして学習したい部分に対応できる

2つ目のメリットは、深掘りして学習したい部分があったとき、家庭教師なら対応が可能という点です。

先ほども説明したとおり、集団学習で質問時間が限られている学習塾では、「もう少し詳しく教えてほしい」「もっと難しい部分まで学びたい」といった希望が叶えられません。

深掘りすれば、そのぶんお子さんの学力は伸びますから、学習塾だけだったときより、家庭教師に塾フォローをお願いしたときのほうが学力はアップするお子さまもたくさんいらっしゃいます。

メリット3.親御さんの負担が減る

塾でわからなかった部分を親御さんがサポートしていた場合、塾フォローをお願いすることでその負担が減らせるのもメリットです。

親御さんも仕事や家事で忙しいでしょうから、無理をせずプロに塾フォローをお願いするというのもひとつの方法。

その結果、親御さんに気持ちの余裕が生まれ、お子さんの精神的な部分をサポートできるというのもメリットではないでしょうか。

デメリット1.学習塾と家庭教師、ダブルで費用がかかる

当たり前ですが、家庭教師を利用するということは、学習塾に通わせる以上の費用がかかります。

夏休みだけなど短期間であればよいですが、学校の授業をサポートするため、あるいは受験対策として塾フォローをお願いするのなら、長い期間費用を支払わなければなりません。

だいたい月いくら必要なのか、中途半端にやめさせてしまう可能性はないかを考え、経済的に無理がないと判断できたら塾フォローをお願いしましょう。

デメリット2.家庭教師によっては塾フォローに対応してくれないケースもある

稀なケースではありますが、中には塾フォローに対応していない家庭教師もあります。塾フォローをお願いするのなら、まずは対応可能かどうかを最初に調べておきましょう。家庭教師派遣会社の公式サイトを確認し、記載がなければ電話で問い合わせてみてください。

デメリット3.学習時間が増える

家庭教師に塾フォローをお願いすると、そのぶんお子さんの学習時間は増えます。ほかに習いごとをしておらず時間的に余裕があればいいですが、学習塾だけでスケジュールが圧迫気味であれば、お子さんが勉強ばかりでつらくなってしまう可能性も。

 

塾フォローのメリットだけ見ず、学習時間が今より多くなってもお子さん的に問題がなさそうかも見ておく必要があります。

 

家庭教師に塾フォローをお願いするときの4つの注意点

家庭教師に塾フォローをお願いする場合、

1.経済的に余裕があるかどうか

2.家庭教師では新しい教材を使わない

3.今の悩みを本当に理解できるかどうか考える

4.お子さん本人がダブル学習に納得しているか

この4つの点に注意しましょう。

 

経済的にカツカツな状態で塾フォローをお願いすると、何かあったときに急に打ち切らなければならなくなる可能性も。そうなるとお子さんが戸惑ってしまうため、塾フォローが必要な期間中はきちんと支払えるかどうか事前に考えておきましょう。

 

教材については、新しく追加で購入するとお子さんが「どれに沿って学べばいいかわからない」と困ってしまうため、今あるもので対応してもらったほうがよいです。新しい教材が必要な家庭教師はやめておいたほうがいいでしょう。

 

そのほか、学習塾だけでは不十分と感じている部分が、塾フォローによって本当に解決できるのかも考えておくべきです。「とりあえず家庭教師をつければ今より学力が伸びるだろう」というざっくりとした目的では、思ったような結果にならない場合があります。

 

そして最後はお子さん本人がダブル学習に納得しているかどうか、です。無理に学習時間を増やしたり、別の講師の指導を入れたりすることは、場合によってはお子さんの学習意欲の低下につながってしまいます。「もっと学びたい」「家庭教師も利用したい」という気持ちがなければ、もうしばらく様子を見たほうがよいかもしれません。

 

まとめ

家庭教師に塾フォローをお願いすると、学習塾だけでは不足していた部分までカバーできるので、やり方次第ではありますが、お子さんの学習能力の向上につながるというメリットがあります。

 

ただし、ただお願いすればいいというものではありません。本当に必要と感じるときに、お子さんが納得したうえで塾フォローを利用するのが、目指す学力をつけさせるために大事なポイントです。

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