中学校受験のための準備・対策・心得を解説!家庭教師は必須?

中学校受験のための試験は、周りの子供全員が受けるわけではないため、各家庭でタイミングを考えて準備をし、対策を行わないといけません。

我が子に受験させるのが初めての家庭だと、いつ何を準備してどんな対策を取れば良いかわからないでしょう。

今回は、中学校受験に合格するために、必要な準備や対策、親の心得について解説します。

中学校受験のための準備はいつ何をすればいい?

小学校生活は6年間と長いため、中学校受験をさせるためにはいつから準備すれば良いのか迷いやすいものです。

1〜3年生の低学年と4〜6年生の高学年にわけて、それぞれ準備すべき内容をまとめましたので、準備について悩んでいる方は参考にしてください。

低学年でしておく準備

中学校受験だけでなく試験勉強においては、まず基礎的な能力が身についていないといけません。

たとえば、簡単な計算式ができない状態で難しい計算問題を解かせようとしても、ほぼ確実に解けません。基礎ができていれば応用方法やコツを知るだけで、難解な問題も解けるようになるでしょう。

基礎的な能力を受験の直前から身につけ始めていては、難しい問題を解けるようになる前に入試となってしまいます。

そのため、低学年の受験の準備として、基礎学力を身につけさせておいてください。学校の授業についていけるかだけでなく、難しい問題を「やってみよう」と思えるチャレンジ精神を育てること、「どうしてこうなるのだろう?」と考えるクセをつけることや、様々なことに興味を持たせて視野を広げることも大事です。

高学年でしておく準備

高学年からは本格的に試験の準備として「受験対策」を行います。入試用のテキストや問題集を使い、難しい問題を繰り返し解いて基礎学力を上げていかなければなりません。

4年生から入試までは意外とあっという間に時間が過ぎてしまうので、小学校3年生の秋頃から徐々に受験を意識した学習内容に変えると良いでしょう。

もう一つ忘れてはいけないのは第一志望を決めることです。志望校によって試験内容は変わるため、適切な学習内容で学んでいくには、高学年に上がる段階で第一志望を決めておいてください。

目指せ合格!中学校受験のために必要な対策

中学校受験のために必要な対策は以下のとおりです。

4年生で「考える」クセをつける

4年生は比較的まだ時間があるので、受験のための学習に「慣れる期間」と考えます。受験に向けての家庭学習や塾の環境、家庭教師とのやり取りに慣れるというイメージです。

余裕があるうちにやっておきたいのは、答えや解き方を暗記するのではなく「なぜそうなるのか」と考えるクセをつけるという対策となります。

5年生から学習内容のレベルが上がるため、暗記だけでは上手く応用できずにつまずいてしまうかもしれません。どんな問題でも考えるクセをつけると、5年生以降の理解力は上がります。

5年生で考え方のバリエーションを使い分ける

5年生からは考え方のバリエーションを使い分ける対策を行います。算数では「数の性質」などが学習範囲に含まれてくるため、解き方を暗記しているだけでは内容がわからなくなってくるのです。

さらに、考え方にもコツがありますから「こういう問題の考え方はコレ」と考え分けられるようにしておかないと、6年生以降の志望校専用の対策についていけなくなります。

6年生では志望校別の学習対策を行う

基礎学力が身について考えることにも慣れ、中学校受験のための学習が当たり前になったところで、いよいよ志望校別の対策を行います。

具体的には、自宅学習や家庭教師では志望校専門のテキストを使用する、学習塾では志望校別にコースがわかれるなどが対策として行われるのです。

6年生以降になると第一志望を変えるのが難しくなるため、迷っている場合は5年生のうちに決めておかなければなりません。

中学校受験は家庭教師を利用すべき?どれが一番良い?

中学校受験のための勉強方法は、

  • 家庭学習
  • 学習塾
  • 家庭教師

の3種類あります。

このうちどの方法を選べば良いか迷う方もいるでしょうが、子供の性格によって合う方法が違うため、一概にどれが最適とは言えません。

人に教えてもらうより自分で学ぶほうがわかりやすいなら家庭学習でしょうし、わからない部分を誰かに質問したいなら学習塾、他の生徒がいると勉強しにくいなら家庭教師が合います。

合わない方法で無理に勉強させても学力は伸び悩むため、方法は子供に決めさせるのが良いでしょう。

中学校受験の心得!子供を追い込まないことが大事

中学校受験は実際に試験を受ける子供以上に、親が気合いを入れ過ぎてしまうケースは決して少なくありません。

その結果、子供は「絶対に合格しなければ」とのプレッシャーに負け、試験当日に実力が十分に発揮できないという可能性は決してゼロではないのです。

そのため、子供に中学校受験をさせるときは、親としての心得を理解しておく必要がありますので以下にまとめました。

中学校受験の心得

  1. 遊びの時間をゼロにしない
  2. できない部分があっても子供を責めない
  3. 長期戦になることを覚悟して挑む

4年生から本格的に受験勉強を始めますから、子供は約3年間ほど勉強漬けとなります。趣味や遊びの時間を全て子供から奪ってしまうと、勉強が嫌になって挫折するかもしれません。ゴールまでモチベーションをキープさせるには、子供のために適度に自由な時間も作ってあげてください。

中には勉強に熱が入り過ぎるあまり、解けない部分が出てきたときに「なぜ解けないのか」「解けるまで勉強をやめさせない」など、子供に厳しくあたる親も見受けられますが、これは逆効果です。

中学校受験という高い壁を越えるには、子供だけの力では足りません。子供は不安な気持ちでいっぱいですから、褒めるところは褒め、できないところは「一緒に頑張る」というスタンスでいることが大事です。

最後に、中学校受験を決意するからには、長期戦になるのを覚悟してください。早い人は低学年から準備を始めていますから、小学校生活が全て受験対策の時間と考えても大袈裟ではないでしょう。受験日の途中で息切れしないよう、子供だけでなく親も覚悟が必要です。

早めに対策を行って中学校受験に合格しよう

中学校受験の準備は低学年からスタートし、本格的な受験対策は高学年から始めます。学習すべき範囲が広く難易度が高いため、余裕を持って学習できるように早くからスタートしなければならないのです。

苦手な分野が出てきても焦らないよう、ゆとりを持って学習計画を立ててください。準備を万全に行えば、志望校への合格も夢ではありません。

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